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パスワードVault
Vaultの作成、自動アンロック、マスターパスワードの変更、離席時のロックについて説明します。
すべての認証情報は1つの暗号化されたvaultに保管されます。SSH、SFTP、または監視を利用するには、 vaultがアンロック状態である必要があります。
このページは使い方についての説明です。暗号技術の詳細は セキュリティモデル を 参照してください。
3つの状態
| 状態 | 意味 |
|---|---|
uninitialized | マスターパスワードが未設定。アプリはvaultの作成を促します。 |
locked | Vaultは存在するが、鍵がメモリ上にない状態。認証情報にはアクセスできず、監視も停止しています。 |
unlocked | 通常の状態。すべての機能が利用できます。 |
Vaultを作成する
アプリの初回起動時に、マスターパスワードを設定します。いくつか注意点があります。
- パスワードは複雑さよりも長さを優先してください。ランダムな単語4〜5個の方が
P@ssw0rd!よりもはるかに安全です。 - 他で使っているパスワードを再利用しないでください。
- 作成した直後にパスワードマネージャーへ保存してください。
秘密の質問、メールによる復旧、バックドアは一切ありません。これは意図的な設計です。
自動アンロック
初回のアンロック後、アプリはデータ鍵をOSのキーチェーン(Windows資格情報マネージャー / macOSキーチェーン / LinuxのSecret Service)にキャッシュするため、次回の起動時にはパスワードを 再入力する必要がありません。
保存されるのはデータ鍵であり、マスターパスワードでも、そこから導出された鍵でもありません。 Lock vault を押すと、キーチェーンのエントリは削除され、メモリ上の鍵も上書きされます。
常にパスワードを入力したい場合は、アプリを終了する前にvaultをロックしてください。
Vaultのロックと画面ロックの違い
しばしば混同される、2つの異なる仕組みです。
Vaultのロック — 暗号化鍵がメモリから削除されます。バックグラウンドの監視は停止し、 すべての認証情報にアクセスできなくなります。これが実質的な保護です。
画面ロック — 一定時間操作がないと(デフォルト15分、設定 で調整可能) アプリのウィンドウを隠します。鍵はメモリ上に残ったままで、監視は動作し続け、開いているSSH セッションも生きたままです。
この2つを分けている理由: 24時間稼働のマシンでは、15分ごとに監視を止めてしまうロック機構は 無効化されてしまいます。画面ロックは、たまたまデスクの前を通りかかった人を止めるためのものであり、 マシンを再起動できる人を止めるものではありません。その水準の保護が必要なときのために、画面ロックには Lock vault ボタンがすぐ近くに配置されています。
マスターパスワードの変更
Settings → Change Master Password に進み、現在のパスワードと新しいパスワードを入力します。
これは単なるパスワードの変更にとどまりません。データ鍵もローテーションされ、すべての認証情報が 1つのトランザクションで再暗号化されます。実際の効果として、以前に古い鍵を取得した人はこれで アクセスできなくなります。
処理が中断された場合(電源断、クラッシュなど)、トランザクションはロールバックされ、vaultは 以前の状態のまま維持されます。中途半端に壊れた状態にはなりません。
Argon2パラメーターのアップグレード
KDFのパラメーターはソースコードに固定されているのではなく、vaultと一緒に保存されています。 新しいリリースでハッシュコストが引き上げられても、古いvaultは古いパラメーターのまま開くことができ、 次回のアンロック時に自動的に新しいパラメーターへアップグレードされます。ユーザー側で何かする 必要はありません。
マスターパスワードを忘れた場合
復元することはできません。唯一の選択肢はデータベースファイルを削除して最初からやり直すことです。 プロジェクト、VM、認証情報はすべて失われます。
パスワードマネージャーや ~/.ssh など、他の場所に鍵やパスワードが残っている場合は、再構築の
ほとんどは再インポート作業になります。~/.ssh/configからのインポート
がその大部分を助けてくれます。